心理師の自己紹介 〜小学校編②
心と体のカウンセリングオフィスTAROsan(たろさん)です。
小学校3年生も終わりに差し掛かる頃、母からのこんな言葉に激震が走った。
「名古屋に引っ越すかも知れない」
かも知れないという表現だった理由は、当時兄が中学3年生で高校受験を控えていたことと関係する。
一応三重県の私立校は合格している状態だった。
あとは名古屋の公立校を受験して受かれば一家で引っ越し、不合格なら父の単身赴任ということだったと記憶している。
子供ながらに複雑な心境だった。
愛着あるこの地を離れるのはツラい。
でも父と離れ離れに暮らすのもツラい。
兄の合格を祈るのか、不合格を祈るのか…
どちらも正解であり不正解でもあったのだ。
この頃我が家では父の選曲でやたらと長渕剛の『乾杯』が流れていたような気がする。
歌詞の意味などはよく分からなかったが、父なりに思うところもあったのだろうか🙄
兄の合格発表の日、母から名古屋に引っ越すことを伝えられた。
私はとっさにこう返したことをハッキリと覚えている。
「そう、行きたかったんだよね、名古屋💡」
このセリフが本心からのものであったかどうかは未だよく分からない。
かくして『乾杯』の歌詞にあった”語り尽くせぬ青春の日々"などまだまだ未体験の少年が新たな地、名古屋へと旅立つのであった。
つづく…